目次
1.製品紹介
2.書籍紹介 
3.ブレイクタイム
4.青ちゃんの言いたい放題
5.マーケティングコラム
6.やまのひとりごと









1.製品紹介
供試体(トランスミッション)を
任意の傾斜(ピッチ・ロール)状態で有負荷モータリング運転し
効率計測ほか、各種機能・性能確認や
各部の潤滑状況のチェックをおこないます。
【装置外観】
 【基本仕様】
 
※その他特注仕様にも対応いたします。お気軽にお問合せください。




2. 書籍紹介
「科学的」は武器になる』  
早野龍五著 新潮社  2021年2月発行
  物理学者(東大名誉教授)の著者が自身のこれまでの様々な人生経験を披露していきます。子供時代、受験経験、アメリカ&カナダでの生活、つくば・欧州での研究、そして、3・11との関わりや音楽教育・文化芸術活動等々。
 科学的な思考・活動方法を軸に、自らの興味の赴くままに自由にそして信念をもって生きた生涯。本来ならば嫌味に感じられそうなエリート人生ですが、さらりと清々しさを載せて語っていきます。
 それは一般人をはるかに超えた天才の生きざまから来るものなのでしょうか?それとも、常に人の心に寄り添っていく著者の姿勢のなせる業なのでしょうか?殺伐とした世の中に気持ち良い風が吹き抜けていくようです。




3.ブレイクタイム
【トウモロコシ】
 世界三大穀物といえば何かご存知でしょうか。正解は、米・小麦・トウモロコシです。今回は世界中で日常的に食べられている三大穀物の一つ、トウモロコシについてご紹介いたします。

 トウモロコシはイネ科の穀物で、8千年以上前から栽培されてきたといわれています。日本には1579年(安土桃山時代)にポルトガル人から伝えられ、現在、日本でよく食べられているスイートコーンが栽培され始めたのは明治時代に入ってからだそうです。

 トウモロコシの旬は6月から8月。太陽の日差しが強い夏の時期に一番おいしくなります。光をたくさん浴びた黄色に輝く粒。その粒一つひとつにはビタミンC等さまざまな栄養成分と食物繊維が含まれており、美肌・整腸作用等の効果が期待できます。美容と健康を気遣う方にぜひ食べていただきたい食材ですね。

 今回は世界三大穀物の一つトウモロコシをご紹介いたしました。今年の夏も暑くなりそうですね。日々の食生活に茹でたての甘いトウモロコシをプラスして、美容と健康の対策をしていきましょう。そして、美しく輝く夏をすごしましょう。

  



4. -コラム-
ソーラーボートMALT‘Sマーメイド
     ~『太平洋ひとりぼっち』ふたたび~ 」

                               /青木邦章


  前号の空に続き、今回は海の話題をひとつ。キャスターの辛坊治郎氏がヨットによる単独太平洋横断を再挑戦、無事達成し話題になっています。この冒険を世界で最初におこなったのは堀江謙一氏、1962年のことです。まだ日本が貧しかった頃ですが、この後、急速にマリンレジャーも普及していったように思います。

 そういった時代に影響を受けたのか、若い頃の青ちゃんもヨットに夢中。就職も輸送機器メーカを選び、マリンエンジンの開発に従事しながら、最盛期(1980年頃)は年間112日も海(湖)の上。レースとクルージングに明け暮れていました。

 1987年の独立後も、マリン業界とのご縁は技術開発支援などで続いていきます。そんな時(1995年春)堀江謙一氏が当社を訪ねてくる機会がありました。
 なんでも今度は環境問題をアピールするため、ソーラーエネルギーを使ったボートで太平洋を横断するプロジェクトを企画。サントリーがスポンサーでアルミ缶を再生して船体を作り、三洋電機がソーラ発電ユニットを提供。
 しかし、電気を推力に変換する肝心のドライブユニット開発が未解決。マリンエンジンメーカに依頼したものの、とても開発支援をしている時間がないとのことで、こちらにお鉢が回ってきたようでした。
 変りモノの設計製作には食指が動く青ちゃんですが、通常業務も忙しく、5月の連休を使っての設計対応。製作は故障時の交換対応も考え2台準備。さらには2台とも故障した時の部品修理も考え、分解・組立実習まで実施。4ヶ月にも及ぶ単独航海中、無事到着するまで常に不安な気持ちで過ごした記憶があります。

 さて、そんなお付き合いの中で、冒険家の日常に触れ驚いたことがいくつかあります。
 まず、分解組立実習時、昼食の定食屋での発見。堀江氏は非常に食が細く、かなりの量を残していたので体調がすぐれないかと尋ねました。「航海時には食料を十分に積めないので、日頃から1日当り250g程度で足りるように生活している」とのこと。確かに小柄な体格。冒険のためにストイックな生き方を実践しているのがわかります。
 また、開発設計時に相談事があり、ご自宅に電話した時のこと。(当時、携帯はまだ普及していません。)奥様が出られ、「たった今、外出したばかり」との返答。何時ごろ戻られるか確認したところ、「さあ、数分で帰ってくることもあるし、数日間帰らないこともあるのでわからないわ。」と、笑って返答。やはり冒険家という人種は、家族も含めて、一般人の生き方とは大きくかけ離れているのだなと、変に感心したものです。

 そんなご縁から、あらためて堀江氏の冒険経歴を調べたのですが、1962年以降、数年に一度の頻度でいろいろな冒険にチャレンジ。年と共にどちらかと言うと体力的には楽な形の冒険に変質もしています。 しばらくすると冒険の虫がうずきだすのかもしれませんが、青ちゃんのうがった見方では、つい別の勘繰りも入ってしまいます。もともと芦屋のおぼっちゃま。生活には困らないのかもしれませんが、冒険と冒険の間は、各種講演や執筆活動等で生計をたてられているようです。そのため人々の関心をいつも集めていなければなりません。

 世間の気持ちは移ろいやすいもの。その時々にマッチした話題を織込みながら、常に注目を集め続ける必要があるのかもしれません。これは起業家のビジネスモデル構築に通じるところもありそうです。




5.マーケティングコラム
[営業部隊の仕事]
 B2B企業とB2C企業。皆さんは、この2つの最大の違いを何だと思われるでしょうか。南オーストラリア大学のシャープ教授の答えは、販売プロセスの違いです。多くのB2C企業の場合、広告や広報を活用して消費者に製品を周知した後は、基本的に”受け身”の姿勢となります。製品に魅力を感じた消費者が来店、あるいは通販で注文したとき、定められた価格で製品を販売するのです。ところがB2B企業の場合、3段階のプロセスを経なければいけません。(1)販売機会の発見、(2)販売相手との交渉、(3)販売後のコミュニケーションの3つです。

 販売機会の発見は、いわゆる営業活動です。B2B企業は、自社の製品や技術でニーズを満たすことができる潜在的な顧客を能動的に探索する必要があります。もちろん広告やホームページを目にした顧客からの引き合いもあるでしょうが、営業活動が不可欠です。幸いにして潜在顧客とうまく結びついたあとには、販売相手との交渉が待っています。仕様や納期、価格の交渉なしに、製品を販売することはできません。これに加えて製品販売後にも、保守や、点検等、継続的に顧客とコミュニケーションをとる必要があります。このコミュニケーションは、一見すると技術・製造部門の仕事だと思われるかもしれません。しかしシャープ教授は、顧客との関係が深い営業部門が積極的に関与すべき販売プロセスだと指摘しています。

 B2B企業の営業部隊は、製品を購買した顧客企業が「顧客企業の顧客」のニーズをいかに解決しているか、販売後のコミュニケーションを通して分析する必要があるのです。顧客企業が「顧客企業の顧客」のニーズを解決するにあたってボトルネックになっている部分を特定できれば、当該企業への追加の製品提案はもとより、新しい販売機会の発見にもつながります。
 B2B企業の中には、こうした販売プロセスを商社に一部外注、頼りがちな企業も少なくありません。しかし、コロナ禍に際して、サプライヤー企業社員だけの現場入りをクライアント企業から求められることが増えています。3段階の販売プロセスを維持するためには、これまで以上にパートナー商社との情報共有を密にするか、自社の営業部隊の強化が不可欠です。
 




6.やまのひとりごと
 コロナ禍でマスク着用の日々が続いたため、開封したもののほとんど使用する機会のなかった口紅を何本か処分しました。化粧品の推奨使用期限はメーカや製品によって違うので、気になった方は調べてみてくださいね。
 いつかまたマスクをせずに外出できる日が来るように願いを込めて、新しい口紅を買おうかな、と考えているやまなのでした。