目次
1.製品紹介
2.技術コラム
3.書籍紹介 
4.ブレイクタイム
5.青ちゃんの言いたい放題
6.技術コラム
7.やまのひとりごと









1.製品紹介

自動車用トランスミッションを任意の傾斜状態で
モータリング運転し、トランスミッションや潤滑システムの
性能評価を行う装置です。




2.技術コラム
[抽象化②]
 計算機科学における抽象化では、次のような考え方があります。コンピュータハードだけでは0と1のディジタルな世界であり、プログラミングすることによってのみ目に見えぬバーチャルの世界と世界との橋渡しを実現できます。概念の上に概念を重ねて相互的な関係をわかりやすくなるように進化させてきたのがソフトウェアであり、決定的に抽象化された世界だという考え方です。

 プログラミングする事は、複雑な現実の世界をシンプルに抽象化して論理的な制御フローやデータ型に落とし込んで言語化する手段となります。変数名や関数名を付け規則を持たせたて実装するのは、わかりやすい名前を付けることが抽象化の世界へと無理なく導くうまい方法だからです。
 このように、プログラミングを始めると論理的思考と抽象化思考を鍛えることに直接的に結びつきます。装置を開発する際に、要件に対する自分の考えや今までの経験に基づいて実装することで、思考力が鍛えられます。複雑な制御をまとめてアルゴリズムにしようとすれば、全体像を整理する訓練となります。また、完成までの工程において余計なものを削ぎ落とすことによって、思っていた結果がスマートに得られるので自然と物事の本質を捉える目も養われます。

 このような事は、なにもプログラミングに限ったことではなく様々な仕事の場面で役に立つものです。むしろナレッジ管理者として成長するための基礎力を養う事へとつながります。プログラム言語の縛りの中で発想力を養うと、読書する時の表現力の多さに楽しさを感じたりもするものです。

 注意すべきは、抽象度を上げたいがためにオブジェクト指向に頼り過ぎると、共通化ができてプログラムがコンパクトになるかわりに、直感的に理解しにくくなるケースが多々あることです。共通化のメリット・デメリットを総合的に判断して共通化するかどうかをうまく使い分けないと、外部からは理解のできない抽象化が進むばかり。

 抽象化、奥深いものです。




3. 書籍紹介
SINGLE TASK 一点集中術』  
デボラ・ザック著 ダイヤモンド社 2017年8月発行  
 忙しい現代ビジネスパーソン。電話応対・メール処理・社内会議・来客対応、そして各種情報整理と提出書類のとりまとめ、などなど。一日にこなすタスクの種類と量は、PCやインターネットが登場する以前とは、比べ物にならないほど増殖しつづけています。さらにまた、スマホやiPadなどのモバイル端末が一日中無遠慮に、時と場所を選ばずわれわれの思考を邪魔してきます。

 そして、大した成果も生みだせないまま一日が終わってしまい、徒労感にさいなまれる夕べを迎えることもしばしば。
 本書はそんなあなたに最適な一冊。仕事のやり方を再考するきっかけになるかもしれません。






4.ブレイクタイム
【ポチ袋】
 お年玉はあげましたか?それとも、いただきましたか?
金額は年齢÷2×1000円が相場のようです。金額には子供たちも敏感で、難しいですよね。

 また、お年玉は「上のものが下のものに渡す」ことになります。
例えば、上司などの目上の人の家に行って、そこに子供がいた場合にお年玉をあげるのはマナー違反です。あげるとしたら「お年賀」としておもちゃやお菓子・図書券や商品券などの品物にしておくのが良いでしょう。
 お年寄りやご両親に、感謝の気持ちを込めて渡せるといいですね。その場合も、「お年賀」として渡した方がいいでしょう。

 お年玉やご祝儀を入れる小さな紙製の袋を「ポチ袋」といいます。
最近はインターネットでダウンロードできる無料のポチ袋もあります。我が家では、直前に袋がない時などに利用します。渡す相手がまだ小さい頃は「あの子はこの絵柄が好きかな?」と考えて用意したものです。

 子供たちがおじいちゃん・おばあちゃんからもらう時は、もう一つ言葉のプレゼントがついてきます。袋の裏に「できるようになって良かったこと」「成長したこと」「こうなれるように」などおじいちゃん・おばあちゃんから一言が添えてあります。それを見ると親も嬉しい気持ちになるので、ポチ袋にメッセージを書き添えるのはおすすめですよ。

 ポチ袋を活用して暖かいお正月を過ごせたらいいですね。




5. -コラム-
改革実践への3チェック 義・理・機はあるか?」
                                             /青木邦章

 何につけ改革を実践する際、期待効果が大きいものほど現状との乖離も大きく、一歩踏み出すことに躊躇してしまいます。また、問題点は明確なものの、具体的解決策については正反対な処方箋が複数考えられる場合もあり、頭を悩ますこともしばしば。
そんな時に私が判断基準とするのが、以下の3点。

 〔義はあるか?〕
 事の根本に立ち返って、果たしてそれを実践する大義があるのか?政治も経済も、成果だけを意識し策に走って大義・道理を見失っている事象が多い今日。しかし、それでは一時しのぎはできても、結果としては大切なものを失うのが常。

 〔理はあるか?〕
 方向性は正しいとしても、論理的に考えてストーリーがつながり、ゴールまで矛盾なく進行していけるのか?直観的に発想すると、思いがけない落とし穴にはまり立ち往生することも…。やはり理屈でひとつひとつ追いかけていくことが欠かせません。

 〔機はあるか?〕
 実施時期は早くもなく遅くもなく、絶妙のタイミングとなっているのか?これが最も難しいチェックポイント。気が張ってイケイケの場合、どうしてもはやりがち。逆に疲労が蓄積して意気消沈しているときには、逡巡ばかりで決められず、気が付いたときはもう手遅れ。オフサイドを意識しながらも、絶妙なタイミングで飛び出さないと、ゴールは遠いままです。

 さて、年も改まり何かを変革するには良いタイミング。今年こそは、皆さんもこの3基準を使いアイデアをよく吟味した上で、新しい世界へ一歩踏み出してみてはいかがでしょうか?





6.技術コラム
[仕事の能力① 手法や技術について]
  「日程計画を立てて進捗管理し、予定通りに仕事を終わらせる。」これは全ての仕事における基本であり、否定する人はいないでしょう。しかしながら、どんな仕事もいつも予定通り進むとは限りません。特に新しいことに挑戦し続ける開発業務において、想定外の問題はつきもの。それに対していかに対処するかで、仕事の成否が分かれると言ってよいと思います。

 周りを良く見てみると、どんな仕事でもだいたい予定通りきちんと結果を出す人と、それほどの仕事でもないのになかなか予定通り終わらない人がいるのではないでしょうか。つまり、仕事がうまくいくかどうかは難易度や量に関わらず、担当する人によりほぼ決まる傾向もあるということです。これが「仕事は忙しい人に頼め」と言われる所以でもあります。 

 その理由は何かと考え、観察し、気づいた事がいくつかあります。まずは「手法」や「技術」で説明できる部分です。様々なフレームワークや分析ツールを使い、進捗状況や問題と対処方法を「見える化」して、いくつかある選択肢のなかから最適なものを選択して先手を打って対処していくこと。いわゆる「マネジメントスキル」というものです。これは非常に重要なことですが、言うは易く行うは難し。しかもその多くは学校ではなく社会人になってから学ぶ必要があり、ここを強く意識して学習していくことでしか身に付きません。

 例えば当社では、最終目標に対し作業を分解して考える【WBS(Work Breakdown Structure)】、結果に対する原因を魚の骨の形で明確化していく【フィッシュボーンダイヤグラム】、強みと弱みを対比させて考える【SWOT分析】など、状況に応じてこれらを活用しています。問題発生時ほど焦らず冷静に、かつ迅速に対応することが重要です。

 次回は仕事の能力における「手法」「技術」以外の「意識」についてお話ししたいと思います。

7.やまのひとりごと
 あけましておめでとうございます。
本年もSpaceCreationNewsを何卒よろしくお願いいたします。
これからも、より読みごたえのある誌面を目指してまいりますので、ご質問やご感想などお気軽にお送りくださると嬉しいです。