目次
1.製品紹介
2.技術コラム
3.書籍紹介 
4.ブレイクタイム
5.青ちゃんの言いたい放題
6.技術コラム
7.やまのひとりごと









1.製品紹介

AT/MTトランスミッション部品の
信頼性性能試験・性能開発試験を行う装置です。
ジブクレーンが付いており
重量のある供試体の運搬・設置も簡単にできます。
 
*上記以外にも各種オプションに対応いたします。まずはお気軽にお問い合わせください。




2.技術コラム
[利口化]
 He is smart.で「彼は賢い」とはご存知の通り。もうひとつHe is cool.「彼はいかしてる」と並んで英会話で良く聞くセンテンスです。同じsmartでも「smart phone」となると、機能的には携帯情報端末とほとんど同じなのに、電話がくっついただけで爆発的に浸透した優れもの。PCでインターネット接続する我が身にとっては、ガラケーに戻って通信費を浮かせたいのが本音です。

 日本で「smart phone」の多数を占める「iphone」の「i」はインターネットの“i”。これには、PCよりもインターネットにシンプル、かつ素早く繋がるようにとの思いからつけられたそう。他にも「individual」「instruct」「inform」「inspire」といった“i”の意味が込められているようです。ともあれ近年ではインターネットへのアクセスなしでは一日も過ごせない生活となってしまっています。

 その「smart phone」の次として、LINEが「smart speaker」を立ち上げようとしています。AI機能を融合させて、より快適にインターネットアクセスを実現させようとの試みです。ハンズフリーで対話形式に情報を検索。その過程から操作者の特徴をAIが学習し、検索をより短時間ですませられる、という究極のサービスとなります。
 AIの進化はこのところめざましく、囲碁対戦ソフトのAlphaGoはトップ棋士との対戦で3連勝。開発チームは対局から退き、次のレベルを見据えてアルゴリズムを汎用的に改造。病気の治療方法の発見や、エネルギーの劇的削減、革新的な新素材開発など、世の中の複雑な問題を解決するAIの誕生に向けて進んでいます。

 これだけ産業界にAIが浸透しつつある今、弊社の関わっている研究部門向け評価装置にも、早晩AIを導入するような場面も出てくるのではないかと思います。工場が「smart  factory」としてインテリジェント化しているのと同じように、計測装置や実験装置なども「smart rig」や「smart equipment」として利口化していかないと、他社と差別化して価値を生み出せないのではないでしょうか。

 IT化によって肥大化するデータを、いかに正確に分析的に結果を出していけるか。
それを弊社の役割と考え、スマートに実現していきたいものです。





3. 書籍紹介
『戦略シフト』  
石倉洋子著 東洋経済新報社  2009年9月発行  
  マイケル・ポーターの愛弟子、日本におけるクラスター研究の第一人者である氏が書いた日本企業に対する啓蒙書。情報通信技術(ICT)が急速に進化する現代、企業戦略をどのように立案すべきかを提言した一冊です。

 ORからANDへの発想の転換によるトレードオフの解消、オープン・システムへの取り組みなど。最近でこそ、そこかしこで叫ばれている話題であり理解もしやすい内容です。しかし、10年前に早くもそれを提唱していたという意味では、驚きを感じます。
 頭の中を整理するためにも、一度は目を通してみるとよいかと思います。




4.ブレイクタイム
【七夕】
  7月7日は五節句の一つ、七夕です。
現在の「七夕」は、昔からの日本の信仰・行事と、中国の星にまつわる伝説や行事のいくつかが混ざってできたものといわれています。
 中でも有名なのは「織姫」と「彦星」です。天帝が夫婦にさせた機織り娘と牛飼いがあまりにも仲が良く、仕事をしないので、怒った天帝が天の川を隔てて別居させ、年に一度だけ逢うことを許したというお話です。

 実際の空ではどこにあるか、わかりますか?
東の空から強く輝く星を3つ探します。それが「夏の大三角形」です。3つの中で一番高い位置にあるのが「こと座」のベガ(織姫)、その右下にあるのが「わし座」のアルタイル(彦星)、左下にあるのが「はくちょう座」のデネブです。そのベガとアルタイルの間を通るのが天の川です。しかし、残念ながら今年の七夕はほぼ満月に近いため、空がかなり明るく天の川を見るのは難しいかもしれません。
 そこで、天の川をイメージした「だしそうめん」を楽しむのはいかがでしょうか?七夕にはそうめんを食べる習慣が古くからあり、理由は諸説あります。節句には旬のものを食べて邪気を払ったり、無病息災を願う意味があります。

 冷やしただしをかけて食べる「だしそうめん」は、夏にぴったり。天の川に見立ててそうめんを器に盛り付けたら、お好みの具材や星型にくりぬいた夏野菜をトッピングするのもいいかもしれませんね。





5. -コラム-
医者・記者・芸者、三者を大切に!」
                                             /青木邦章
 洋の東西を問わず、ことわざ・格言・評論など、マジックナンバー3としてものごとを3くくりすることが多いようです。
当コラムでも3繋がりの第三弾。これは経営者の心得として、元商工会議所会頭N氏から聞いた話ですが、巷でもよく言われています。

 元々、この三者は人と接する面白い職業。接待三者であって、対象顧客との良好な関係構築が第一歩といった意味や、世の中を垣間見られる興味尽きない仕事といった意味のようです。
 経営者サイドから考えると、「医者」とは、健康管理に留意せよとの意味。「記者」とは、対外的な情報発信に気を配れとの意味。今風に言えば、CSR(企業の社会的責任)、あるいはCI(企業認識)の積極的発信と言った感じでしょうか?

 さて、「芸者」については、直接的には理解しにくく、それだけに含蓄のある言葉となりそうです。
 明治維新の京都の市井に限らず、芸者との良好なコミュニケーションが最新情報の入手手段になったり、場合によっては命の危険(企業存続の危機)を回避する結果を生んだりすることもあるのかも?

 お座敷文化もすたれ、芸者さんそのものもめっきり見かけなくなった今日この頃、代わりとなるのは高級クラブのママといったところでしょうか?
ICT(情報通信技術)全盛SNS(社会的ネットワークサービス)でさまざまなニュースが瞬時に世界を駆け巡る今日。そういった格言がどこまで通用するのか、はなはだ疑問ではありますが、誰もが知っている一般情報にはそれほど価値は認められないのも事実。案外、奥様方の井戸端会議や閉ざされた社会での内緒話が、今後ますます重要となる可能性も否定できません。

 加齢とともに夜の街への足がめっきり遠のいた青ちゃんではありますが、なんらかの形でのローカル情報収集にも気を配らなければならないと再認識しています。



6.技術コラム
[ロボット工学と仏教]
日本のロボット工学の第一人者であり、ロボットコンテストの創始者でもある森政弘工学博士は仏教研究の分野でも多数の著書を残しています。
工学と宗教という無関係の様にも思えるふたつですが、森博士の説くこれらの関係性は我々エンジニアから見ても非常に興味深く、また技術の進歩とは何かという事についても深く考えさせられる内容でもあります。

 当社の所在地である浜松にゆかりのある本田宗一郎氏とも親交のあった森博士ですが、ある時、氏から「自動車を走らせるのはアクセル、止めるのはブレーキ、これでよいか?」と問われ、「はい。」と答えたところ、ひどく怒られたそうです。「それならば、あそこにある自動車のブレーキを取り外すからここまで走らせてみなさい。」と言われてハッと気が付いたのは、ブレーキが無ければ安全に【走る】事ができない、ということです。その逆も然り、アクセルがなければ定位置に駐車することもできません。

 つまり自動車が【走る】または【止まる】という事においては、アクセルとブレーキ、走ると止まるの両方の機能が備わっていて初めて成り立つ。何事も光と影・陰と陽・善と悪、ふたつがひとつで世の中は成り立っているのだ、ということだったのです。
この「ひとつ」というのは仏教ではとても大切にされている教えで、本田宗一郎氏の残した「理念なき技術は凶器であり、技術なき理念は無価値である」という言葉もそれに通じるものがあると感じます。

 この「ひとつ」がよい、という思想があるがゆえに宗教戦争とは無縁の歴史を持つ仏教において、厳しく戒められるのが「二見に堕す」という考えです。
 何事も「善と悪」「勝ちと負け」「成功と失敗」などの二元論ではいけない、という教えです。世の中のすべてのものごとは本来、「無記」。つまり何の記しもないもので、それに善だの悪だの記しを付けているのは人間の主観であるということを「三性の理」と言います。仏教徒では無くてもこういった事を意識してみると、日々の出来事も今までと違った見方ができるのではないでしょうか。
7.やまのひとりごと
 今、やまが住んでいるところには、蛍が見られる川というのがあり
夏のこの時期になると、蛍狩りツアーのお知らせが回覧板などで回ってきます。
山に囲まれているため、大きな蛾が飛んできたり、コウモリが部屋に入り込んできたりと
驚くことも多いですが、緑が豊かな環境というのはすごく贅沢なのかも知れないですね。